お金をかけずとも幸せを感じられる考え方をする

 しばらく積ん読していたひろゆきさんの『無敵の思考』を読みました。

 

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

 

 

 ゆるーく書かれた本なので、最近疲れ気味だった僕の脳髄にいいかんじにゆるーく入ってきて、サクッと読めました。

 

 ひろゆきさんは昔2ちゃんねるという掲示板を開設した人です。そのあとニコニコ動画を始めるなど、日本のインターネット文化に結構影響を与えています。本書によれば、今はパリに住んでおり、英語圏の匿名掲示板「4chan」の管理人をされているそうです。

 

 で、そんなひろゆきさんが、いかにお金をかけずに幸せを感じられる生き方をするか、ということを突き詰めるべく、どんな考え方をしているか、ということが書かれているのがこの本です。

 

 この本はひろゆきさんが過去に書いたり話したりしたことを、編集者の方がまとめた本のようなので、全体的にかちっとまとまってるわけではなく、とりとめなく短い話がずらーっと続いている感じです。

 そんななかでも、「お金をかけずに幸せを感じられる生き方をする」ためのヒントみたいなのはなんとなく読み取れます。

 というわけで、僕なりにもっとも印象に残ったヒントをまとめてみます。

 

 それは、どうやって満足感を得るか、ということです。

 ひろゆきさんは、消費して満足感を得るより、何かを作って満足感を得る方がコスパがよくて幸せになれる、といいます。

 何かを買うこと(消費すること)で満足を得るのが当たり前になると、お金がないと満足が得られなくなる。そうなるとお金がないと幸せになれない、ということになってしまいます。

 また、満足するための消費をするためにお金をたくさん稼がなければならない、となると、たくさん稼ぐためにたくさん仕事をしなければならない。すると、忙しくなりすぎて、そもそも満足をするための消費をする時間すらなくなる、という怪現象すら起きます。

 これでは、何のために生きているのかわかりません。

 

 そうなるよりも、作ることに満足を見出す。

 なにか文章を書くなり、絵を描くなり、プログラミングをするなり、音楽を作るなり、「つくること」を趣味、あるいは仕事として、その活動を通して満足感を得る方が、消費することで満足感を得ることに比べてお金がかからない、といいます。

 このへんは、何を作るかによって、制作材料費の問題なんかも出てきますが、小説やエッセイ、プログラミングやWebサイト制作あたりだったら、今はPCとネット環境さえあればいくらでもできます。なので、初期投資のPCと、月々のネット回線費用だけ工面できればいい。

 そうして、毎日の生活の中で作る活動を通して、満足を得ていく。

 その方が、消費して満足感を得るより、ずっと幸せに近づくんじゃないか、というわけです。

 

 これには僕もなるほどそうだよな、と思いました。

 僕は幸いにも、プログラマとして生活しています。作ることを仕事にしている。

 そして、仕事以外にも作る時間を設けています。

 となれば、この活動ができる限り楽しくなり、満足感を得られるようなものにすれば、それだけ幸福度が上がるわけです。 

 

 ここで注意したいのが、「今後プログラマとして名を上げたい」とか、「もっと給料を上げたい」とか、「アプリを作って稼ぎたい」のような野心を持つことです。

 野心を持つこと自体は否定しません。が、野心が強すぎて、その目的の方が先行して、本来楽しいはずの「プログラミング」というものを作り出す活動が、野心を達成するための手段に成り下がってしまう。そうなると危険です。

 楽しいはずのプログラミングが、どんどん楽しくなくなるのです。

 

 だから、野心の方は、まあ、心の片隅くらいに置いておくとしましょう。

 中心はあくまで、日々のプログラミングを楽しむことです。

 

 こうした「楽しさ駆動」で日々を生きていく視点を取り戻させてくれた点で、この本はとても良かったです。